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2023.9.28 [雑誌掲載内容のご紹介] 秋の“旬の味覚・まいたけ” 病気の予防につながる健康効果、効果的な食べ方とは

秋の「旬の味覚」と言えば“きのこ”。しかし、美味しく食べているだけではもったいない。最新の研究で、高齢者の悩みの種であるがんや認知症、さらにはコロナやインフルの予防にまでつながる食品であることがわかってきた。
今回は、がん予防が期待されている「まいたけ」について、記事掲載内容を一部抜粋してご紹介します。


きのこ研究の第一人者である難波宏彰神戸薬科大学名誉教授は、がん予防にまいたけを推す。
「まいたけには、我々が“MDフラクション”と名付けた抗腫瘍作用を発現する成分が含まれます。乳がん細胞を移植した三つのマウスのグループのひとつにMDフラクションを与えたところ、他のグループに比べて86.6%のがん増殖阻止率が認められました。つまり、まいたけはがん細胞を殺傷する免疫細胞を活性化させるのです」
難波氏によれば、まいたけを食べる上で、重要な注意点があるそうだ。
「炊き込みご飯や味噌汁なら、まいたけから出てくる汁も全部食べることができます。ところが、フライパンで炒めると、抗腫瘍作用を持つ成分が油に溶けてフライパンに残ってしまう。いくら、まいたけを食べても肝心な成分を採ることができないのです」
ガン予防を心がけるのであれば、まいたけは食べ方に注意が必要だ。


●2023年9月28日発売「週刊文春 10月5日号」より抜粋

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