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ガンと免疫と舞茸
舞茸は漢方薬に利用されるなど、古くから健康維持や病気の治療に効果を示すことが伝承的に知られていました。近年では、舞茸がガンなどの病気に与える薬用効果や、免疫を活性化させる事などを科学的に評価しようという動きが、日本やアメリカなど先進国で活発になってきています。
当ページでは、健康食品に利用されている舞茸について、また期待される可能性について解説します。
きのこを主成分とする健康食品の種類
- きのこの種類
- 医学的な主な作用
- 形状
- 舞茸
- 免疫活性により、癌増殖抑制作用があるといわれています。人臨床予備試験では、乳がん、肝がん、肺がんに効果を認めた例が出ています。同じく人臨床予備試験ではエイズ・肝炎など、動物実験では糖尿病・高脂血症、高血圧、肝炎、アレルギー抑制などに有効とされています。
- 舞茸エキス、錠剤、
ソフトカプセル
- シイタケ
- 健脾、健胃、化痰の作用があり、貧血や高血圧に効くとされるようです。抗癌剤として認定されている物質もありますが、その効果や使用法は限定されているようです。
- 粉末、エキス、錠剤
- カワラタケ
- 菌糸体より得られる多糖類はクレスチンという抗悪性腫瘍剤があるとされるといいます。有用性が判断できるような有効なデータは報告されていないとしているようです。
- 粉末、エキス、錠剤
- レイシ
- 抗癌作用、免疫賦活作用、血小板抗凝固作用。しかしひと人体での臨床試験はまだ限られているようです。
- 粉末、エキス、錠剤
- ヒメマツタケ
(アガリクス) - 免疫の働きを活発にする可能性。有用性が判断できるような有効なデータは2007年現在報告されていないとしているようです。
- 錠剤、エキス
- メシマコブ
- 抗がん効果があるとされているようです。動物実験のみで、人臨床実験のデータは報告されていないようです。
- 粉末、錠剤、カプセル
舞茸の免疫作用について
舞茸には免疫力を高める栄養素が多く含まれています。
糖質(βグルカンなどの多糖体)は免疫作用が高まるということで、近年研究が進んでおり、データも豊富に揃ってきました。また、舞茸には多くの免疫作用を高めるビタミン類が含まれています。
例えばビタミンB1は、糖質を分解しエネルギーに代え、免疫細胞の弱体化の原因であるストレスや疲労を除去します。ビタミンB2は、身体の新陳代謝を促進し、老化を予防することで免疫細胞を守っています。 また、ビタミンDは、体の生理機能を調整し心を安定させるカルシウムの吸収を促進しますので、精神不安定による免疫の弱体化を防ぐ効果があります。
舞茸にはビタミン以外にもカリウムや鉄分などの無機質(ミネラル類)、食物繊維などの栄養素が含まれており、免疫を強化、防御する食材として今先進国の間で注目されている食材の一つとなっています。
ガン臨床医の「舞茸」に対する期待感と研究活動
舞茸の様々な可能性が期待される近年、研究が活発に行われているのが、ガンに対する免疫療法。
この免疫療法は、ガン治療の主流となる三大療法(手術療法、化学療法、放射線療法)を補う医療、つまり「補完医療」として、研究者・臨床医など専門家の方々に期待されています。
補完医療というと、一般的に臨床医の方々が積極的には進めにくいといいます。それには、その理論的根拠が経験主義的なものであり動物実験や臨床試験もなされていない事が多い、という要因があるようです。
一方、舞茸は神戸薬科大学の難波名誉教授による研究で、その作用メカニズムが解析されており、実際の医療現場においても注目されている食品です。
舞茸は、まさにぴったりの食材ではないでしょうか。
皆さんも、舞茸で健康を目指しましょう。
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